「低学年のうちは、まだ塾なんて早いよね」
そう思っているお母さん、お父さん、多いのではないでしょうか?
その通り、たくさん遊んで、遊びから学ぶ時期でもあります。
でもね、正直に言います。現場でたくさんのお子さんを見てきた元塾教室長として、これだけは断言させてください。
「高学年になってから勉強が難しくてつまずく」と悩む子の多くは、学習内容が理解できないのではなく、低学年の時期に必要な「ある基礎」が足りていないんです。
低学年から、毎日塾に通う必要はありませんが
今、この時期にたった4つの「小さなこと」を習慣にしておく、知識をつけておくだけで、お子さんが高学年になったとき、勉強に対する景色が劇的に変わります。今日はその「低学年のうちに習得したい重要ミッション」をお伝えします。
特に4つ目にお伝えするミッションは、勉強ができるお子さんでもできていないことが多いんです。
これを低学年のうちに習得しておくと後が楽になるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
1つ目:「計算を暗算でもできるように」
暗算が必要なの?と驚かれたかもしれませんが、実は簡単なことなんです。
暗算ができるようにできるように…と思うのではなく、
学校の宿題以外にも、計算に触れる時間を増やしてほしいです。
これは、別に、高度な計算をしてほしいわけではありません。
各学年に合った計算内容で十分です。
増やし方はいろいろ。計算ドリルをたくさんやってもいいですし、普段から、お買い物に一緒に行った時に頭で計算する癖をつける、計算を鍛えるアプリを入れてみたりと。
そんなんならうちもやってます!って声が聞こえそうですね。
やっているならOKです。もしやっていなかったり、量が少ないようならぜひ、今後少しずつ量を増やしていって欲しいです。
量が増えると、今までは筆算でしかできなかった足し算、引き算が、暗算でできるようになる時期が必ずきます。
目安は、足し算引き算なら、2桁のものを暗算でできる程度。
掛け算なら、九九をいつでもどこでも言えるできるように、できれば、簡単な2けたの掛け算(24x7)はできたらもっといいですね。
簡単!って思いませんか?それならうちの子、大丈夫!って
大丈夫ならOKです!でも計算習慣がついていない子は、残念ながらこのような計算が、スラスラ出てきません。2桁の計算は、テストではきっと筆算しています。
九九も最初から言って答えまで持っていく感じです。にいちが2、ににんが4みたいに。
そうではなくて、4×7=28、7×6=42 のように瞬時に答えを出せるまでして欲しいです。
足し算引き算は、3年生や4年生で「15+23」「82−25」といった計算をパッと暗算できるレベル、です。
筆算ではなく、暗算と言うのがポイントです。
暗算ができるようになると言うのは、それだけ、繰り上がり、繰り下がりや数字に慣れている証拠です。
まず、この2桁の足し引き算ができないと、4年生以降の算数で、3桁の計算が出てきたり、割り算も複雑になった時に、もう割り算がいやと言うよりは、このたし引き算で嫌になります。
また掛け算がスラスラ言えないと、5年生で「分数」や「役数、倍数」が出てきたときに、仕組み自体がわからず、面倒くさくて嫌になってしまうんです。
掛け算や足し引き算がパズルみたいに頭の中で処理できれば、高学年の複雑な問題に出会っても、余計なストレスを感じずに「次のステップ」へ進めます。「計算=面倒」ではなく「計算=パパッと解けて気持ちいい!」という感覚を、この時期に身体に染み込ませてあげてください。
2つ目:「問題文を隅々まで読む」
勉強が嫌いな子ほど、問題文を読まずに「わからん!」と言います。でも、算数の問題にはヒントが全部書いてありますし、国語や英語の長文も、実はその前にある「前提の1行」にヒントが隠れているんです。
もちろんヒントない問題文もあります。「この問いに答えなさい」だけのような問題文です。
でもまずは、そこに目を向けて「何が書いてあるかな?」と探す癖をつけてほしいです。この「読み飛ばさない癖」さえあれば、国語も算数も、中学校の英語長文だって、怖くなくなります。1秒あればできることですが、この1秒の積み重ねが、一生モノの読解力を作るんです。
3つ目:「活字に触れるハードルを極限まで下げる」
本当は読書をする習慣をつけて欲しいです。でも
読書といっても、低学年ですし、絵本でももちろんOKです。
3年生くらいになると、少し長めの文章が書いてあるものが理想です。
内容は楽しいものでもちろんOK。
ただ、やっぱり読むことが好きではないお子さんもいらっしゃいます。
うちの娘たちも同じです。根気よく本を読む方ではなかったですが、パズル系やなぞなぞなどの子供用の本をよく図書館に借りにいって読んでいました。
まずはそんなので十分です。
そこから始めて、少しずつ
本を読むと言う習慣をつけましょう。
本を読むことで、
活字に慣れていきます。そう言うお子さんたちは、教科書を開いた時の拒否反応が圧倒的に少ないです。
漢字だって、読書量が多い子は自然と定着します。
読書が嫌いな子は「1日1行」から。まずは教科書以外の本を開くこと、そして「文字と仲良くなること」を目標にしてみてください。
そうすると、先ほど2つ目の「問題文を読む」と言うこともハードルが下がっていくはずです。
4つ目:「最適な勉強時間を、親子で決める」
「帰ったらすぐ勉強」「宿題終わってから遊びに行きなさい!」
そういうご家庭も多いと思います。確かに、やるべきことを先にやる!という意味では素晴らしいことです。
しかし、それがすべてではありません。お子さんの中には、学校で疲れて、まずはゆっくりしたいお子さん、好きなこと、遊ぶことを先にして、充電したいお子さんもいます。
宿題を先にやると言うのは、理想的なお話でありますが、そこはお子さんと相談してお子さんができる時間を探していきましょう。
遊びから帰ってきた後、お風呂の後、ご飯の後でも、お子さんが「ここなら集中できそう!」と思う時間があれば、まずはそれでOKです。
今までたくさんのお子さんを見てきて、意外かもしれませんが、8時以降なら宿題をやりやすいと言うお子さんは多いです。
これは心理学でいう「締め切り効果」です。
締め切り、期限が近づくにつれて集中力や作業効率が急激に高まる現象をいいます。
お母さん、お父さんもお仕事でその締め切り効果を発揮していますよね、きっと。
明日までに出さなきゃいけない資料、やばいー!ってなって、いつもの倍速で仕上げました!とか。それと同じです。
お子さんも同じです。やばい、もう少しで寝る時間だから、早く宿題しなきゃ!って焦ったり、仕方なしでもやらなきゃいけない状況になり、だからこそできる、と言うお子さんも多いです。
なので、きっとお子さんも勉強をしやすい時間と言うものがあるはず。
その時間帯を相談して、決めて、その時間にやれば、なんの問題もないです。
大事なのはその自分のペースを知ることと、決めること。
もし決めた時間にやれなかったら、怒るのではなく、「じゃあ次はどうする?」と提案し合ってください。
「今日できなかったから、明日はご飯の前にしてみる?」そんなふうに、親が決めるのではなく、本人に決めさせてください。自分で決めて自分で守るという体験も、高学年以降の「自立した学習習慣」の種になります。
最後に…。。
ここまで聞いて、「そんなことでいいの?」と思ったかもしれません。でも、これらは単なるテクニックではなく、お子さんの心の中に「自分はできる!」という小さな自信を積み上げるための準備なんです。
高学年になった時、授業にちょっとついていけなくなる子も、不登校で勉強が止まってしまった子も、この「低学年の基礎」があれば、ここさえしっかりしていれば、いつだって挽回はできますし、必要な時に必ずエンジンがかかります。
今、低学年で積み上げた「小さな習慣」は、必ず数年後「大きな自信」になります。焦らなくて大丈夫です。お母さんお父さん、お子さんのペースで、今日から1つずつでいいです。少しずつでいいです。意識して取り組んでみてください。
必ずお子さんの今後が変わっていきます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
今後も、お母さん、お父さんの気持ちが少しでも楽になり、そしてお子さんも成長して行ける内容をお届けしていきます。
