お母さん、お父さん!お子さんの定期テストが返ってきて、
思っていたほどでない点数を見た時、なんて言いますか?
元塾講師15年、
現在は家庭教師として勉強が苦手なお子さんを中心に指導しているまみこです。
今日は、
「テスト後に絶対言ってはいけない言葉」
についてお話しします。
テストが返ってくると、
親としては気になりますよね。
「何点だったの?」
「ちゃんとできたの?」
「次は頑張ってほしい」
そんな思いから、つい言葉をかけてしまうことがあります。
でも実は、
親御さんは励ますつもりで言った言葉でも、
子どもにとってはやる気を失うきっかけになってしまうことがあります。
今日はその中で特に多い、
テスト後に言わない方がいい言葉をお伝えします。
①「もっと勉強すればよかったのに」
これは本当によく聞く言葉です。
でも実は、
子ども自身が一番そう思っています。
点数が悪かった時、
本人もショックなんです。
悔しい気持ちもあります。
そこへ
「だから言ったでしょ」
「もっとやればよかったのに」
と言われると、
反省ではなく、責められた気持ちになります。
すると次に出てくるのは、
やる気ではなく防御です。
「別に」
「どうせ無理だし」
そんな言葉が増えていきます。
ーーー
実際に、私が塾講師をしていた頃のAちゃんという女の子のお話です。
Aちゃんのお母さんは、とても教育熱心な方でした。
「もっと勉強しなさい」
「まだ頑張れるでしょ」
と、Aちゃんのことを思って声をかけていました。
Aちゃん自身も決して勉強をサボる子ではありませんでした。
塾でも真面目に取り組み、宿題もしっかりやる子でした。
ただ、お母さんからすると、
「もっとできるはず」
という思いが強かったのだと思います。
そのため、頑張っても頑張っても褒められることは少なく、
いつも次の目標、さらに上の目標を求められていました。
成績は下がっていませんでした。
でも大きく上がることもありませんでした。
そんな状態が続いたある日、
Aちゃんの中で何かが切れてしまったようでした。
それまで素直に頑張っていた子が、急に反抗的になり
「もう勉強したくない」
とはっきり言うようになったのです。
その後も塾には来ていました。
私や他の先生たちとは仲が良かったので、話をしに来る感覚もあったのだと思います。
ただ、机には向かっていても、どこか上の空で、勉強しても頭に入っていないような状態でした。
私は、
「このままでは今までAちゃんが積み重ねてきた努力がもったいない」
と思い、お母さんとお話をしました。
そしてお願いしたのが、
しばらく勉強のことは塾に任せてほしいということでした。
お母さんには、
点数ではなく、
「今日も机に向かったね」
「頑張っているね」
という過程を見てあげてください、とお伝えしました。
最初は戸惑われていましたが、最終的にはお母さんも受け入れてくださいました。
するとAちゃんは少しずつ気持ちを取り戻し、
また勉強に向き合えるようになりました。
そして半年後には、
以前よりも成績が上がっていたのです。
私はこの経験から、
親御さんの願うゴールと、お子さんが感じているゴールがずれてしまうと、せっかくの努力が苦しさに変わってしまうことがあると学びました。
もちろん、お子さんの将来を考えると焦る気持ちはよくわかります。
でも、点数だけを見るのではなく、
「できていること」
「頑張っていること」
にも目を向けてあげてください。
子どもは認められることで安心し、安心できるからこそ自ら勉強し、成長していきます。
②「○○ちゃん(お友達)はもっと点数取ってるよ」
比較です。
親としては刺激になると思うかもしれません。
でも多くの子どもは、
やる気になるどころか自信をなくします。
なぜなら、
比較されることで、
「自分はダメなんだ」
というメッセージとして受け取るからです。
私がこれまで見てきた中でも、
成績が伸びる子は、
他人との比較ではなく、
過去の自分との比較ができる子でした。
昨日よりできた。
前回より少し上がった。
その積み重ねが成長につながります。
③「次はもっと頑張ろう!」
実はこれが一番危険かもしれません。
親としてはポジティブに励ましているつもりなので、一見いい言葉がけのように聞こえるでしょう。
でも子どもは、
今回も頑張ったのに…まだまだダメなの?と思い、最悪の場合は「じゃあもうダメだ」と諦めてしまいます。
特に勉強が苦手な子ほど、
頑張った行動自体を認められないと、諦める方に走ってしまうことが多いです。
ベストな声かけってなに?
じゃあなんて声をかければいいの?って思いますよね。
いろんな声かけができますが、まずは「テスト終わってお疲れ様〜!」と一呼吸入れる。
点数が伸びなかったのなら、「どこが難しかった?」「最近はどんな問題してるの?」
と言う感じで、お子さんから勉強のことを話すような問いかけならOKです。
親はどうしても上から目線でいいがちです。
でも、お母さんお父さんの時代とは、勉強内容や難易度も異なります。
たまには「どういう問題しているの?」と言う感じで、一緒に解いてみたり、「難しいね〜」と共感してあげると、お子さんは安心して、次、自分から頑張ることもできるはずです。
私が一番伝えたいこと
ここまでNGな言葉をお伝えしてきましたが、
親御さんを責めたいわけではありません。
むしろ逆です。
そう言ってしまうのは、
お子さんのことを心配しているから
期待しているからなのは、よーくわかります。私も1人の親として、子供に言ってしまうこともありますので、わかります。
でも、
勉強が苦手な子ほど、
すでに自信を失っていることがあります。
だからこそ、
テスト後に必要なのは評価より分析と、できたことを褒めることです。
「何点だったか」
よりも、
「どこができたか」「どこでつまずいたのか」
を見てあげてほしいんです。そしてぜひ、以前よりできた、勉強していた様子があれば、褒めてあげてください。
私が担当した生徒さんの中にも、
最初は30点台だった子がいました。
でも点数だけを見ず、
どこができていて、
どこができていないのかを一緒に整理していくことで、
少しずつ成績は上がっていきました。
子どもは、責められると心を閉じ、行動もしません。
理解されて安心すると動き始めます。
まとめ
テスト後に言わない方がいい言葉は、
①もっと勉強すればよかったのに
②○○ちゃんはもっと取っているよ
③次はもっと頑張ろう!
です。
そして大切なのは、
点数だけを見るのではなく、
その点数の背景を見ることです。
勉強が苦手な子ほど、
そこに大きなヒントが隠れています。
